先月にパートの塾講師の仕事を辞めてから
しばらく専業主婦生活を満喫していたのですが
何もしない自由と引き替えに、やはり空虚感がありました。
私たちは子供がいない夫婦なので尚更です。
そこでボランティアを始めることにしました。
ただ、ボランティアといっても色々あります。
この点については、塾での経験を通して
子供に接するのが好きであると気づいたので
迷いなく教育関連のボランティアを探しました。
ちょうど自宅近くにある特別支援学校(=養護学校)で
ボランティアを募集していたので、すぐに応募し
昨日その面談に行ってきました。
教頭先生と高等部の主任の先生とお話させて頂きました。
有難いことに、塾講師と以前のボランティア活動の経験を
評価して頂き、その場で採用決定となりました。
実は養護学校でのボランティアは二度目です。
前回は肢体不自由のお子さん向けの養護学校だったので
今回は知的障害のお子さん相手に新しく経験を積むことになります。
面談後に校舎を案内して頂きました。
驚いたのは、素晴らしく設備が整っていること。
音楽室はもちろん、陶芸室や農園、宿泊体験施設まであり
そして1人1台のタブレットが貸与されています。
1学年あたり25~30人の生徒さんに対し、
10~12名の担任教師がついています。
通常の学校に比べると、生徒数に比べて先生の数が多いです。
それでも授業を行う際には、生徒さんの障害の程度によって
より多くの人間のサポートが必要です。
そういった要員で、私のようなボランティアが数名ついて
担任の先生のサポートをしながら授業を行っています。
教職員の方々や多くのボランティアの人たちに支えられて
のびのびと学習をすすめる生徒さん達の姿を目にあたりにして
自分の心の中の霧が晴れていくのを感じました。
大袈裟ですが、ずっと探していた世界に辿り着いた気がしました。
先月まで勤務していた塾を辞めた理由の一つは
偏差値偏重の教育観に違和感を感じていたからです。
週末も習い事や塾で予定が埋まり疲れきった子。
課題のために睡眠時間を削り常に眠そうな子。
本当は絵の勉強をしたいのに嫌々通っている子。
勉強に疲れ精神を病んで辞めていく子。
・・・
子供たちの心の悲鳴のようなものが
ずっと自分の心に刺さり続けていました。
時給の良い仕事だったので迷いましたが
辞めて正解だったと今日あらためて思いました。
新しい世界に飛び込む不安はありますが
「自分は正しい方向に進んでいる」と
心から信じられるのは何故でしょうか。
ところで、今回のボランティアの活動内容には
体育や女子生徒のトイレ介助等も含まれるので
動きやすい服装が必須です。
というわけで、早速新しいジャージを買いに行ってきます。