馬鹿みたいに暑い今年の夏もようやく終盤に向かっているのを実感するこの頃。
エアコンを効かせて自宅にこもりがちだったのですが、夏らしさを少しくらいは
味わいたい!と神戸モザイクにあるビアレストランに繰り出しました。
モザイクから見るハーバーランドの夜景はまるで絵葉書のように美しいです。
「これで花火でも上がれば最高なんだけどな・・・」と夫に冗談を言っていると
なんと!本当に花火が打ちあがったではありませんか!!!
どこの花火大会だろう!?と帰ってからネットで調べると、どうやら地域振興の一環で神戸市が助成金を出して開催している「サプライズ花火」とのこと。
サプライズなのでもちろん事前告知はゼロ。
人混みもない静かな環境で美しい花火を鑑賞できたのは本当にラッキーでした。
(しかもレストランのテラス席で美味しいビールと料理を楽しみながら)
日頃の行いが良かったのか、それとも今後当面の運をこの日で使い切ったのか(笑)
それはともかく、花火大会や盆踊りがあちこちで復活しているのを目の当たりにして
コロナ禍が本当に終わったのだと実感します。
一体何だったのでしょうね、この3年間は。
今日から9月ということで今年の残りはあと4ヶ月。
平凡な主婦なので、毎年これといって達成を目指す目標はないのですが
今年は「実家の自室の片づけ」というミッションが残っています。
実家とは10年以上こちらから絶縁して離れていたのですが、さすがに独り身の父が
高齢になり、相続の話の関係で昨年からやり取りが復活しました。
実家の私の部屋は学習机やベッドを残したままになっており、その後は一時保管の物品をとりあえず置いておく物置部屋と化したようです。
「このままの状態で父が死んではマズいな・・・」というわけで、何度かに分けて
実家に帰って片づけをしています。
それにしても・・・
自室から出てくる昔の趣味の愛用品の数々が私の飽きっぽい性格を語っています(笑)
思い切ってほとんど断捨離しましたが、捨てきれなかったのが絵画関連の用品です。
子供の頃は本当に絵を描くのが好きで絵画コンクールなどに応募していました。
友人や学校の先生に褒めてもらうことも多く、美大受験まで勧められたので
その方面のセンスがなかったわけではないと思います。
そんな子供だったのですが、小学校高学年くらいに絵を描かなくなりました。
母が精神病にかかり、入院を繰り返す母の代わりに家事を担う日々が始まった頃です。
その頃から本来の自分を押し殺して「周囲の期待に応える良い子」という偽りの自分をずっと演じてきたように思います。
今回、絵の道具を捨てきれなかったのは、きっと遠い昔に闇に葬った「本当の自分」の残骸をそれらの中に見つけたからなんでしょうね。
自分を取り戻すきっかけになれば・・・と大事に包んで自宅に持ち帰りました。
まだ再び絵筆を取るに至っていませんが、きっとこれからの自分の内面の変化と共に
絵と再び向き合う日がやって来る気がしています。