10年前に「強力パワースポット」と聞いて以来、ずっと訪問したかった神社に
やっと参拝できました。
最近は芸能人が訪れたとの噂やSNSの効果で随分観光地化されているとのこと。
それでもやはり、標高1000mの山中に建てられた日本最古クラスの神社であり
唯一無二の存在感を放つ神秘的な神社でした。
主祭神は 国常立尊(くにとこたちのみこと)、 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、
日本の国生みに関わった主要な神様が祀られています。
この玉置神社は、「呼ばれた人しか辿り着けない」、「参拝する準備の整った人だけが参拝できる」という有名な噂があります。
確かにこの10年間、玉置神社に行こうと計画を立てると急に用事が出来て頓挫したりということが続いていました。
参拝当日、お天気は濃霧で境内は幻想的な異次元の空間が広がっていました。
神社まで案内してくれたバスの運転手さんの談によれば、霧の日の玉置神社は参拝には最高のロケーションだそう。
10年越しの念願かなっての参拝、どうやら神様は歓迎してくださったようです。
境内には樹齢3000年クラスの杉の巨木があります。
今までに見た杉の巨木の中でも群を抜くオーラを放つ杉の木でした。
参拝を終えて山を下り、十津川村の源泉かけ流し温泉をゆっくり楽しみました。
戦国武将も訪れた名湯だけあって身体の芯から温まる良いお湯でした。
宿のお料理は、温泉水で炊かれたご飯が美味で何杯もお代わりしてしまいました。
宿のオーナーさんのお話によると、最近では私のように神社巡りの女性一人旅が非常に増えているとのこと。
大阪から片道5時間かかる秘境の温泉地も、パワースポットや神社巡りの流行の影響を受けて色々な旅行者を受け入れているのですね。
話は変わって、この十津川村は未だに厳格な神道一筋の村で土葬の習慣が残っている数少ない地域です。
歴史の中で神仏習合令や神仏離散令に翻弄されながらも、玉置神社を中心に日本古来の神道を村民の皆さんが大切に守り続けて生活しておられます。
私の実家は仏教徒ですが、神道の家に嫁いだので今は神道に則って生活しています。
短い滞在期間でしたが、「神道とは?」「神道の教徒としての自分とは?」など
色々と考えさせられた旅でした。
↓ 蛇足 ↓ 山からの朝日と玉置神社で購入した鈴のお守りです。